年末年始休暇

大学を卒業してから50歳になる今まで6回の転職をしてきましたが(最後は47歳)、いま勤めている外資系企業を除いて全て純粋な日系企業(一般企業、ベンチャー企業、創業オーナー型企業など)で勤務をしてきたので、年末年始休暇は12/29(または12/30)から年明け1/3(または1/4)までという会社ばかりでした。

が、いま勤めている外資系企業(本社はヨーロッパ)では、始まりはクリスマスシーズンの12/24ぐらいから、年始の始まりは1/5ぐらいと、毎年かなり長めの冬休みとなっています。

今の会社に転職した最初の年は、そのような長い年末年始休暇は初めての経験だったので、「流石にこんなに長くていいの?」、と思いましたが、2年目3年目と慣れてくるにしたがって、冬休みは10日から2週間近く休むのが当たり前で、もう年末年始休暇が短い会社には戻れないかもしれないと思うようになってしまいました。

ただし、全ての外資系企業の年末年始休暇が長いわけではないと思いますし、有給休暇が取得しやすいわけではないと思いますので、私が勤めている外資系企業を例にとって有給休暇の取得や、年末年始の休暇について、ご参考程度に書いてみたいと思います。

ヨーロッパ本社の社員がクリスマス前から冬休み(クリスマス休暇)に入ってしまう

ヨーロッパ諸国の皆さんはお国柄、クリスマスをとても大切にする人達ばかりなので、12月の20日ぐらいから各個人の判断でドンドンとクリスマス休暇に入っていってしまうんですね。

ただし、日本のように大晦日とか正月三箇日を盛大に祝うという文化は一切ないので、年始は1日だけ休んで2日からは仕事開始と言う人が殆どのようです。

私が勤める会社の本社の皆さんも例外ではなく、本社からの最終の製品の発送業務が20日前に完了してしまい、それからは各社員自分の判断でクリスマス休暇に入ってしまうため、日本の顧客への製品の納品はできないので、せいぜいできるのは営業さんの挨拶周り程度のため、事務方はそれなりに事務仕事があるものの、それでも24日前後には年末年始休暇に入ってしまうような感じです。

取引先とか関係先の担当の方に年末の挨拶の連絡をすると、「えっ、もう冬休みなんですか? いいですね~」と言われることが多いので、やはり純粋な日本企業に勤める方からすると我が社の冬休みは長く感じるようです。

【参考】こちらはドイツ現地で仕事をされた経験のある方のドイツの年末年始休暇に関する記事で、とてもわかりやすい内容なので、ご参考にどうぞ。

ドイツ人は年末年始をどう過ごす? | 新卒で海外就職してみた

ちなみに夏季休暇は5日しかないので、そこは日系企業と大きく変わりはないと思います

冬休みのことを書いたので一応夏季休暇についても書いておきますと、夏季休暇は5日間で他の日系企業とは変わりはありません。

が、一つ違うところがあるとすれば、8月のお盆の期間に一斉に夏休みという決まりは無いので、各自の仕事の状況と部署内の調整で夏休みの日は自分で決めていいようになっています。

5日連続でも構いませんし、2日間と3日間とに分けても構いませんし、1日を5回でも、会社に迷惑をかけるようなことが無ければ、全て各自の判断にお任せになっています。

個人的にはこれはとても有難いルールで、子供達が既に高校生以上になって一緒に家族旅行に行くようなこともなくなってきたので、妻の仕事休みに合わせて1日夏休みを取ったり、自分の用事のために1日夏休みを取ったり、けっこう自由にやらせてもらっています。

私が勤める外資系企業の今年度の年間休日を数えてみたら131日でした

私が勤める会社の今年度の年間休日の内訳は、土日祝日が119日、夏休みが5日、冬休みが7日(土日祝除く)、の合計131日でした。

まあまあ多い方なんでしょうか。

外資系企業が全て良いということは言えませんが、私が勤める会社については、年間休日だけでなく、フレックスタイム制や在宅勤務制度など、各社員が自分のペースで働き方を選択できるようになっているので、とても働き易い職場だと思っています。

もし私が勤めるような外資系企業に興味があるようであれば、JACリクルートメント外資系企業の紹介が多い転職エージェントなので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

有給休暇の取得のしやすさは

有給休暇の取得のしやすさについてはどの会社でも同じようなことが言えると思いますが、

・会社自体が有給休暇を取りやすい雰囲気や文化かどうか

・会社は有給休暇の取得を推奨しているものの上司や部長が有給休暇を取らないから部下や部署員が取りづらい

という点が大きなポイントになるのではないでしょうか。

なので、会社が有給休暇取得を推奨してさらに部長など上司と言われる人達も有給休暇の取得をしていないと、有給休暇は取得しづらいと思います。

ちなみに私が勤める会社は有給休暇は取得しやすい雰囲気になっています。

一切消滅させずに有給休暇を使い切っている社員もいます。

私の上司はあまり有給で休むという事はありませんが、私はおおいに有給休暇を使わせてもらっています。

とは言っても、昨年分の残り数日分が消滅という事は毎年起きていますけど・・・

欧米の方達は仕事よりもプライベートを優先するワークライフバランス重視の考え方が当たり前

例えばドイツでは1日10時間を越えて働くことは法律で禁止されているなど、超過労働をさせない法律も制定されていたりして、欧米では労働者の休む権利が法律で保障されていることが多いので、長期休暇や有給休暇の取得は当然の権利として補償されているんですね。

【参考】日本人は世界平均より働いていない? 日本と海外の労働時間と働き方 | にほんご日和

さらにそのように長期休暇を取っている最中にお互い仕事のことを気にする必要もない成熟した文化が国として出来上がっているので、社内や部署での調整はあると思いますが、各自のペースで休みを取ることができるようになっているんですね。

なので、その時間を利用して長期の休暇を満喫できるというわけです。

コロナ禍を境に日本企業の在り方、日本人の仕事観や家族観も少しずつ変わってきたと思いますが、それでもまだまだ欧米の方達には遠く及ばないのではないでしょうか。

プライベートと言ってもただ遊ぶだけではなく、家族と過ごす時間を楽しんだり、趣味を楽しんだり、自分のスキルアップのための勉強や自己研鑽など、やれる事、やりたい事は沢山あると思いますが、日本人はまだまだ自分の時間を大事にするという考え方が弱いような気がしています。

朝起きてから会社に行って夜遅くまで仕事をしているだけでは、せっかく結婚しても家族と過ごす時間なんて取れませんし、せっかく家を買ってもそこでゆっくり過ごす時間は休日だけになってしまいますし、自分のスキルをあげるための勉強時間を取ることもできません。

私自身もコロナウイルス問題をキッカケに残業を減らして家には早めに帰るようにして、平日でも妻や家族と夕食の一家団欒を以前よりも楽しめるようになりました。

また、夜は早く寝られるようになって翌日朝も早く起きられるようになり、朝4時とか5時には起きて筋トレなどのエクササイズや自己研鑽の時間も取れるようになりました。

これは間違いなく、いま勤務している会社に転職したからこそできるようになったことなので、そういう意味では、外資系企業への転職はワークライフバランスの充実という観点からもお勧めの手段の一つだと思います。

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