転職回数が多くても47歳で転職できました

私は既に50歳を過ぎてアラフィフと言われてしまう世代ですが、大学を卒業してから今までに6回ほど転職をしてきました。

ちなみに直近で最後の転職(今の外資系企業への転職)は47歳の時です。

20代、30代、40代と、合計6回もの転職をしてきましたが・・・

20代の頃の転職はまだ社会人になってスグの時期だったので、

社会の厳しさもわからないまま、

「よし、やってやるぞー!」

という勢いだけで、当時勤めていた会社以上のやり甲斐を求めるような転職をしました。

30代になってからの転職は、ビジネススクールに通ったキッカケもあり、自分がより成長できる環境を求めて、それまでは経理や総務の経験しかありませんでしたが、経営企画なんかの職種にも応募したりしてみました。

しかし、経理総務以外の経歴がなかったため、経理や総務以外の職種での応募は履歴書を送っただけでスグに返送されてくることばかりだったので、結局、30代では経理総務の仕事を生かして2回の転職をしました。

40代の転職では、子供が2人生まれていて家族が4人になっていた事もあり、給料はより高い方が良かったのと、月50時間超や60時間超などの過剰な残業を強いられるような会社は避けたいと思っていたので、家族生活に支障を来たさず、特に土日にはしっかり休みを取れて子育て優先の生活ができる会社を探していました。

なので、今から10年前ぐらいの40歳の時に、既にワークライフバランスを重視する転職活動、仕事探しはしていたと思います。

40代での最初の転職では、平日は残業は多かったものの、土日に出勤したり持ち帰りで仕事をしたりすることが無かったので、希望通り土日には子育て優先の生活を送る事ができました。

しかし、オーナー系企業でファミリーカンパニーの社員数が10人もいない会社だったせいか、創業者夫婦がよくぶつかり合っていて、3年ほど働いたところでその長男も含めた親族間のぶつかり合いに巻き込まれて辞めざるを得ない状況になってしまい、退職願を提出して辞める羽目になってしまいました。

その後、40代の2回目の転職は人生最大の失敗、同僚達と一緒にパワハラを受けることになり、スグには辞めさせてもらえず、1年半という苦悩の日々を過ごす事になってしまいました。

また、パワハラは私生活にも支障をきたしてしまうので、土日は昼からお酒を飲むこともあり、月曜日の朝は目が覚めると頭はズキズキ痛み毎日のように片頭痛に悩まされ、半分鬱のような状態で生活を送っていて家事などやる余裕もなく、家内にも苦労をかけてしまっていました。

この一年半はパワハラ上司に苦しめられた本当に人生最悪の時間でしたし、このパワハラを受けていた期間の業務経験は正直あまり覚えていないというか、

パワハラって本当にあるんだな

と実感はしたものの、記憶から消し去りたい最悪の経験となりました・・・

結局弁護士を通してそのパワハラ上司の上の方に内容証明を送って退職の意思を受理され、なんとか辞めることはできました。

私よりも先に入社して、私以上に酷いパワハラを受けていた若い社員の彼は今頃どうしているのだろう・・・

パワハラは簡単には解決できません。総務や人事など専門の部署が対応してくれるような会社ならまだ良いのですが、私の場合には人数の少ない小さな会社だったので、そのパワハラ上司に退職願を2回提出しても受理されず、簡単には退職させてもらえませんでした。そうなってしまうと話し合いで進めるような事はできず、辞めることもまた精神的に追い詰められて大変な思いをするので、思い切って弁護士に依頼して組織の上の方に内容証明郵便を送りつける、あるいは退職代行サービスなど第三者に依頼した方がスムーズに進められる可能性は高いと思います。

40代での3回目の転職で(46歳のとき)、幸運にも外資系企業に勤められるようになりました。

そのパワハラを受けていた会社を無事に退職した後は、40代での3回目の転職で幸運にも、英語が喋れないにも関わらず外資系企業に転職できることになり、これが直近では最後の転職になりますが、今まで勤めてきた会社の中では一番良い会社(仕事内容も給料も福利厚生も文句なし)に勤務できるようになりました。

ヨーロッパに本社がある外資系企業という事もあり、完全フレックスタイム制の勤務で出勤時間は融通が利き、コロナ禍以降は在宅勤務制度も導入されて週に2~3回はリモートワークで仕事をできるようになり、土日は勿論休みなので、ワークライフバランスの向上という観点からも社員ファーストのとても良い会社で働けるようになりました。

また、家内がパート勤務もしてくれていることもあり、夫婦二人の給料を合わせれば家族4人が普通に生活をしていける程度の収入は稼げているので、肉体的にも精神的にも大きな負担はなく、仕事も私生活も今までで一番楽しめるようになりました。

6回目の転職にしてようやく手に入れたライフスタイルと言っても良いかもしれません。


外資系転職に強い転職エージェントサービスをお探しなら【JAC Recruitment】

私の20代、30代、40代のそれぞれの転職について、さらに詳しくは以下の記事で紹介しています。

20代、30代、40代のそれぞれの転職については以下の記事で詳しく書いているので、詳細はそちらの記事をご覧ください。

20代の転職はハローワークと人材紹介会社の情報を頼りに転職活動

30代では転職2回、さらに派遣契約で4社

45歳でパワハラを受け、47歳で外資系の会社に転職

今は転職しやすい時代になったと思います

大学卒業後に6回の転職を繰り返した結果、47歳で転職した会社でようやく自分の望んでいたワークライフバランスを送れるようになりましたが、いま考えるとよく6回も転職してきたな~、とも思いますね。

その都度、一緒に働く仲間も変わるのでコミュニケーションを取るのに苦労することはありましたが、それが結果オーライと言いますか、今では明日から違う会社に行っても1~2ヶ月もあればスグに溶け込んで、スグに会社貢献度の高い仕事をできるのではないかという根拠のない自信も持てるようになってしまいました。

今から25年ほど前、私が20代の頃はまだインターネットが今ほど普及していなくて、当然スマートフォンなどというものもなく、それこそ携帯電話すらまだ普及する前だったと思いますが、当然、エンジャパンやリクナビなどの転職支援サイトなどというものはなく、リクルートエージェントやビズリーチなどの転職エージェントと言われる転職支援サービスも皆無で、山手線沿線に小規模でこじんまりとした事務所で営業を行っている人材紹介会社がある程度で、仕事探しと言えばまだハローワークが第一に使われるような時代でした。

しかし2021年の今では、ビズリーチ、リクナビ、エンジャパン、マイナビ、dodaなど多くの転職支援サイトや、各種転職エージェントなどが多数、鎬を削りながら転職支援サービスを展開し、第二新卒や中途採用の募集情報は氾濫し、逆に募集情報を取捨選択する方が大変な転職情報過多社会というような時代になってしまったかもしれません。

ビズリーチリクルートエージェントなど、テレビコマーシャルをやるような転職支援サービスもあるわけですから、本当に今は転職しやすい社会環境になったと思います。

私が25年前に初めて転職したときは、大学を卒業して2~3年目で最初に就職した会社をスグに辞めてしまうなんて事はあまり考えられない時代だったので、親からは散々に怒られたりもしましたが、今では第二新卒なんていう言葉も当たり前になったわけですから、私に言わせればとても羨ましい時代になりましたよね。


※利用企業数も転職希望登録者数もNo.1の転職サービス【ビズリーチ】/無料で登録しておくだけでも、思わぬ企業からスカウトメールが飛んでくるかもしれません。

会社なんて入ってみないと実際の所はわからない、のも確か…

私が唯一後悔している最悪のパワハラを受けた会社の面接の場合、そのパワハラ上司と面接で直接話しをしましたが、初対面の印象はとても温厚な方だったので、パワハラのパの字も感じることはなく、入社して1~2ヵ月してビックリ、その時には「時すでに遅し」、となってしまったので、そういう意味では転職なんて水物、実際に入社して仕事をしてみないとその会社が良いか悪いかなんて事は本当にはわかりませんからね。

それが、私が転職を6回もしてしまった理由なのかもしれませんけど・・・

転職が当たり前の時代になってしまったからこそ魅力ある会社作りが必要 ~人事として考えること~

いま勤めている外資系の会社では、過去に経験した職種である経理総務だけでなく、人事HR全般に関わるマネジメントの立場で仕事をさせてもらえるようになり、良い人を探して採用し、いったん採用してからは長きに渡って勤め続けてもらえるような魅力のある制度も考えなければならない立場になってしまったので、逆に転職されてしまうリスクも考えなければならなくなってしまいました(・・;

特に30代~40代の世代だと上司や会社との相性も仕事に大きく影響するので、いったん嫌になってしまえば、スマホで簡単に募集情報を探して応募して面接してスグに採用・転職なんて事もやれてしまうので、転職する側にとってはとても便利でスピーディーで良い時代ではあると思います。

しかし、人事など採用・教育する側にとっては仕事や組織の魅力を高め続けなければならず、逆に大変な時代にもなっているのかなーとも思っていますので、一度入社した人が長きに渡って勤め続けたいと思える会社作り、組織文化の醸成を、常に考え続けなければならないという必要性も痛感しています。