在宅勤務で仕事をする男性

コロナウィルス感染問題が発生して以降、私が勤める会社(外資系)でも出勤せずに在宅で仕事ができるようにスグに在宅勤務制度を導入しましたが、緊急事態宣言の解除後以降、コロナ禍が落ち着き始めた最近になっても、毎日出社をしなくても、経理や総務や営業事務などのバックオフィス業務をやっている社員でも週3出社・週2リモートのペースで業務を回せているので、私の勤める会社では在宅勤務制度は完全に定着した模様です。

個人的に感じている在宅勤務制度のメリット

接客業や流通、建築、医療関係などのお仕事をされている人以外にとっては、在宅勤務制度は概ね誰にでも共通のメリットがあると思いますが、人それぞれメリットの感じ方が違う部分もあると思いますので、私が個人的に感じているメリットを書いてみたいと思います。

在宅で一人で仕事をしていると集中できるので仕事が捗る

  • 口頭での社内問い合わせが無いので即対応せずに済む
  • 仕事中に上司から声をかけられてその長話しに付き合わされるような事がなくなる

など、何か仕事をしている時に突然それを遮断される、ということが無くなるので、集中して考えてやらなければならない仕事をするのには向いていると思います。

会社の行き帰りの通勤ラッシュから解放される

これは本当に嬉しいことですね。

通勤ラッシュの混雑した電車に乗って会社に行くだけでも体力を消耗してしまいますし、混雑した電車の中では吊り革を掴むことすらできず本を読むのもままならない時もありますし、女性とベッタリくっついて乗らざるを得ない事もあり、コチラに全くその気が無くても変に勘違いされることもあるので、通勤ラッシュから解放されたのは体力的なこと以上に精神的にも助けられています。

朝活や平日の料理などの家事にかけられる時間が増えた

行き帰りの通勤時間(片道1時間45分)をそのまま自分の時間として使えるようなったので、朝は仕事スタートまで筋トレや読書など朝活に時間をかけられますし、夕方18時~19時くらいに仕事を終わらせてからスグに、風呂を沸かしたり夕飯の準備を始められるようになったので、共働きをしている妻が週に2~3回夕飯作りをしなくて良い日ができて、その点では私よりもむしろ妻の方が我が社の在宅勤務制度の導入を喜んでくれているかもしれません。

宅急便を受け取ったり洗濯物を取り込んだり簡単な家事を仕事の合間にできる

私の会社は基本的に性善説に立って管理をしているので、上司から部下に対する在席確認や、仕事の状況を細かく報告させるような事はしていません。

そこは上司と部下の信頼関係を信じて、在宅勤務をする際に逐一監視するような事は一切していません。

なので、在宅勤務の最中に多少席を離れて家事をこなそうが休憩を取ろうが、それは全て本人の管理に任せるようにしています。

逆に各個人の自己管理に任せ過ぎる傾向があるので、自己管理ができない人は我が社からは自然淘汰されていくような存在になってしまうかもしれません。

毎日出社に戻している企業もあるようです

緊急事態宣言が解除になり、その後も新規感染者数の推移はかなり低く抑えられている様子を受け、コロナ禍以前のような出社勤務体制に戻すことを検討する企業も少なくないようです。

在宅勤務制度のおかげで毎日の通勤電車の苦痛を避けられていた人、リモートワークで実際に効率が上がった人、余計な飲み会に参加する必要がなくなって喜んでいた人などにとっては、出社勤務に戻るのは大変に辛い事ではないでしょうか。

しかし確かに、在宅勤務が続くと社内コミュニケーションの機会が減り、それが逆にストレスになっているという話しもよく聞きますし、社内で仕事を円滑に進めたり急な発想が湧き上がることもある雑談の必要性なども考えると、週に2~3回は出社とするのはアリでは無いかと個人的には思っています。

サイバーエージェントのように業務のシステム化・オンライン化が進んだような企業でも、働き方改革は常に意識されているようで、2021年10月の緊急事態宣言の解除後にリモートワークは週2回(火・木)、「リモデイ」という制度の運用に戻されたそうです。

週3出社、週2リモート、あるいは週2出社、週3リモートのようなハイブリッド型の在安勤務制度は個人的に賛成ですね。

三年前(コロナ前)に在宅勤務制度の導入を提案しても導入には至らず

今から三年前、コロナ禍に突入する前の2018年にも一度、サイボウズさんの導入事例などを参考に働き方改革の一環として在宅勤務制度の導入を提案したことはありましたが、その時は直属の上司の大反対を受け、社長もその反対意見に譲歩する形で導入には踏み切れませんでした。

が、今回のコロナ禍での導入時点でも直属の上司の懸念や心配はありましたが、在宅勤務制度を導入する会社が増える社会の流れに追随する形で導入することができました。

そして導入から一年半経った今、在宅勤務制度の導入に懸念を示していた上司の方が私よりもむしろフル活用して、週に1回しか会社に来ない時もあるぐらいです(・・;

会社で新しい制度やシステムを導入する時って大体、最初に反対していた人達が導入後に一番メリットを享受している、なんて事はよくある話しなんでしょうかね・・・

私が勤める会社では在宅勤務制度の導入に感謝の声しかありません

在宅勤務制度の導入に最初は反対していた人、部署内の出社or在宅勤務の調整をするのが面倒、どちらが良いかはわからないが会社がやるというなら対応します、など、導入当初はそれほど積極的では無かった人達でも、今では在宅勤務制度の導入を歓迎するどころか無くなっては困る、というぐらいに活用してくれるようになったので(特に私の上司)、社長の後押しを受けて制度を作って導入を推し進めた私としても、大変良い制度導入の事例になったと思っています。

しかし、2021年10月末の緊急事態宣言解除後以降、出社前提に戻す企業も増えているようなので、このような会社は時代の流れに逆行してしまっているような気がしています。

これから卒業して社会人になる学生の中には、ワークライフバランスやウェルビーイングを重視したり、SDGs項目に真剣に取り組んでいる企業を探して就職を希望する人も多いようですし、私のように家族やプライベートを大事に考えてワークライフバランスを重視して転職する人も増えていくと思われますので、医療関係や物流や接客など在宅勤務が出来ないような業種でない限りは、在宅勤務制度は維持した方が会社のブランディングにも繋がるのではないでしょうか。