1on1ミーティング

今まで6回の転職を経験してきましたが、「会社で選んで入社を決めても、上司が原因で辞めてしまう」という皮肉めいた言葉が転職者の界隈で言われるように、私も上司が原因で会社を辞めたことは何度かありました。

ちなみに前職を退職したのはパワハラが原因でしたが(・・;

今の会社では、上司の欠点は補いながら仕事をしていますが、逆に私の欠点も補ってもらっているので、そこはお互い様という視点と、マイクロマネジメントのようにあまり口うるさく言われることなく色々な面で私の判断とやり方で仕事をやらせてもらっているので、上司が原因で今の会社を辞めたいと思った事はなく、ストレスなく日々の仕事に取り組めています。

また今では、通常の経理総務の仕事に加えて人事・ヒューマンリソースの仕事もやらせてもらっているので、他部署の人の相談に乗ったり、事あるごとに突発的な面談を行って、人のヤル気やモチベーション、メンタル的な部分に気遣って組織全体を見られるような視点で仕事をしているので、組織運営に携われる機会も増え、自分の成長と経験スキルの幅もさらに広がってきました。

このように業務の幅を広げられたのも、会社規模が20人程度の成長途上で、手を挙げれば何でもやらせてもらえるという社風と、社長や上司の寛大さのお陰だと思っています。


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上司次第で、仕事や会社の面白さは変わってしまう

今まで6回の転職を経験して感じる事は、上司次第で会社や仕事の面白さは全く変わってしまう、という事です。

人間力の無い人、人の気持ちがわからない上司の下で仕事をするようになってしまうと、その部下になってしまった人は充分に力を発揮できなかったり、モチベーションを低下させられたりして、下手すると嫌気を指してスグに退職してしまうなど、勿体無いなーと思うケースも多々見てきました。

また、私自身が今の会社で人事の仕事もやるようになってから、上司に関する悩みの相談に乗る事が結構多くなってきたので、おそらく、自分だけの経験ではなく、多くの会社で多くの部下の方が上司の事で悩まされているのではないかと想像しています。

なので、部下を一人でも持つようになった上司の方は、上司として何をするべきで何をするべきではないのかなど、上司力を磨くための勉強をしてもらいたいとつくづく思うようになりました。

自分が仕事ができる事と、部下や部署をマネジメントする能力は全く別のモノになりますので、上司として考えるべき事が書かれた本を何冊か読んで頂きたいとは思いますが、私が読んだ本の中では以下の3冊がお勧めだと思いますので、ここで紹介させて頂きます。

『ヤフーの1on1(部下を成長させるコミュニケーションの技法)』 

日本ではヤフーが発祥、1on1の教科書のような本です。

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法/amazon

「1on1と言えばヤフー」、と言われるぐらい有名な本ですが、人事コンサルティングやマネジャー研修などでも1on1を推奨されることは多いのではないでしょうか。

ヤフーに1on1を導入された著者の本間浩輔氏も、当初は反対勢力や半信半疑の声も多く、大変苦労されたそうですが、コツコツと説得しながら少しずつ浸透させていったそうです。

本の中では以下のことがわかりやすく解説されていて、スグに活用できる1on1の実践書のような内容になっていると思います。

  • 漫画でスグに学べる上司と部下の対話の仕方
  • 実際の社員インタビューも含む1on1の効果
  • 1on1で意識すべきこと
  • 15分という短い1on1ミーティングを週に1回で信頼関係の構築

など、「コーチング、ティーチング、フィードバック、その基本となる傾聴力」についても、その具体的な使い方が図解で解説されているので、これ一冊でも充分に1on1を理解できると思います。

私もスグに会社で紹介して部下を持つ上司の方には1on1ミーティングの活用を奨励して、完全定着とまでは行っていませんが、部下とのコミュニケーションに活用してくれている上司もいるので、少しずつ定着させていきたいと思っています。

それまでは私が替わりに人事として必要なタイミングで1on1ミーティングをやっているような事もありますが・・・

『成長マインドセット』 

成長とは何か、質問と対話形式のストーリー仕立てになっているので、自分もついつい一緒に考えさせられてしまうような本です。

成長マインドセット/amazon

今では全国に店舗を構えているので有名になりましたが、ガリバーを創業4年で全国展開させて、さらに株式公開まで導いた伝説の元取締役の吉田行宏氏が書かれた本で、一人の主人公がストーリー仕立てで成長していく姿が描かれているのですが、そのメンター役の喫茶店のマスターとの対話がこの本のポイント。

主人公が都度、必要なタイミングで喫茶店に立ち寄りマスターからの質問に頭を悩ませながらも回答しつつ、少しずつ考え方を変化させて成長する物語です。

自分自身も本を読みながら自然にその質問について考え、人の成長とはどういう事なのかを一緒に考えさせられるので、気が付いたら本にのめり込んでしまい、アッと言う間に読み終わってしまったような感じでした。

何か問題や壁に直面したとき、自分がどのように考えて行動するべきなのかを、

  • 意識・想い・人生哲学
  • ふるまい・習慣・行動
  • 能力・スキル
  • 成果(結果)

という順番で、氷山に例えてわかりやすく解説してくれています(下のワークシートの画像の2枚目です)。

他責思考よりも自責思考

この言葉が一番心に刺さりましたが、読み終わった最後の頁に、実際に研修やワークショップでも使われているワークシートの無料配布のURLが掲載されているので、私もスグにそのURLからワークシートをダウンロードして実際にそのワークシートの項目に自分で記入をしながら、今では毎朝起きたらまずは10分間、そのワークシートを見直してから一日をスタートするようになってしまいました。

以下は、恥ずかしながら、私が実際にやってみたワークシートの一部です。

著者の 吉田行宏氏 が一番伝えたい事が、この人と広がる矢印の絵に現れていると思います。

『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』

リーダーとは? マネジャーとは?

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと/amazon

これはもう、上司と言うよりかは、リーダーやマネジャーになる人の教科書ですね。

  • リーダーとマネジャーの役割の違い
  • 優れたマネジャーはチェスをする
  • 優れたリーダーは未来を描く

の項でそれぞれについて著者のマーカス・バッキンガム氏の持論が語られ、またこれが非常にわかりやすく、一体何カ所に赤線を引いているんだろ、というぐらい要チェックの内容ばかり。

また第二部では、

「個人の継続的な成功について、あなたが知らなければならないたった一つのこと」

と題して、個人としての成功に焦点を当てて、著者の主張が書かれていますが、これもまたスグに取り入れるべき考え方ばかり。

「自分がしたくない事を見つけ、それをやめる」

「強みを見つけ、磨きをかける」

など大胆な方策もありますが、確かにその通り、と頷いてしまう事ばかりの内容で、全てをスグに取り入れることはできないまでも、常に頭に入れておいても損はしない考え方だと思います。

ちなみにこの本は、経営コンサルタントとして著名な神田昌典さんがYouTube動画の中で紹介されていたので、それで興味を持って即買いして読んだものです。


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