転職時のリスク回避のために

私の今までの転職経験で感じている転職時のリスクには以下のような事が挙げられます。

事前調査ももちろん必要な事ですが、たとえば転職エージェントを利用するのであればその担当者からの情報も重要ですし、さらにそれ以上にやはり、面接での先方企業の上司になる方や社長との話しや、会社訪問時に感じる空気感はとても大事な選択肢の材料になりますので、ご自身の直感も信じつつ、リスクを回避できるような情報収集をされることをお勧めいたします。

これから上司になる人の性格や仕事の仕方がわからない

面接の時には良さそうな人に見えても、これから上司になる人がどのような人使いをするのか、どのような性格なのか、最初には全くわかりません。

私の転職経験の中で失敗したなーと思った事が多かったのが、この上司の問題です。

40代半ばて転職した先のパワハラ部長も、初めての面接の時にはニコニコしていてとても優しそうな人に見えましたし、入社後一週間ぐらいの時に結構しっかりしたお店で食事とお酒もご馳走になったりして、最初はとても良い人だと思ってしまったぐらいでした。

結果、私よりも前から勤めてきた同僚(男性1人、女性2人)と一緒に酷いパワハラを受けることになってしまったのですが・・・

しかし一度正社員になってしまったら上司を選ぶことはできないので、潔くやっていくしかないのですが、これが自分ではどうしようも出来ない問題の一つですよね。

最悪、試用期間中に正社員への採用をお断りすることも可能ではありますが、それは経歴にキズが付くので、やはり、一次面接や二次面接で上司になる方や同僚になる方の人となりはよく観察して、感覚的に自分とは合わないと思った場合にはその直感を信じて応募辞退、あるいは採用内定の連絡を受けても思い切って断る、などの判断も必要になると思います。

転職先での新しい人達とのコミュニケーションの心配

転職先での新しい人達とのコミュニケーションもまた、大きな心配事の一つですよね。

上手くコミュニケーション取れるか心配している方が多いと思いますが、どこに行っても人とのコミュニケーションは絶対必要な事ですし、転職してスグの頃は業務スキルよりもむしろコミュニケーション能力が必要になる事が多いので、それについてはコミュニケーションスキルを上げる努力はするべきですし、逆に、どのような人とも上手くコミュニケーションできるようになっておけば、転職してもしなくても重宝されることはありますので、それは勉強が必要なのではないでしょうか。

コミュニケーションスキルを上げるという点で以下の本は参考になると思いますので、もしお時間あるようでしたら読んでみてください。

苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術

前職よりも給料が下がってしまう可能性も・・・

給料が前職よりも低くなってしまうようだと、給料が上がるまではそれまでの生活水準を維持するのが大変なので、希望年収は面接の際にしっかりと伝えておくべきですし、可能であれば、転職する際に前職以上の給料を希望してみるのも一つの方法かもしれません。

給料面で妥協し過ぎてしまうと生活が苦しくなって、仕事面にも悪い影響が出てしまうので、必要最低給料はしっかりと決めておくべきです。

ただし、仕事のヤリガイ重視での転職という事であれば、入社後に給料が上がっていく可能性があるのであれば、それはぜひチャレンジしてみる価値はあると思います。

CMでもお馴染み、会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』

残業時間が想定できない

入社後の残業時間が読めない、というのも、ワークライフバランスを重視する方でしたらかなり気になるところではないでしょうか。

面接の際に「ウチは凄く残業が多い会社です」という会社はあまり無いですし、面接で「残業が多いですか?」というのも聞きづらいことですし、たとえ聞いたとしても、「それは自分の仕事の進め方次第」とお茶を濁すような回答をされてしまえば、それ以上突っ込むことが出来ないので、入ってみないとわからないというのが実際のところではないでしょうか。

しかし、転職後に失敗したくないのであれば、社員の皆さんの平均残業時間がどのぐらいなのか、その場合には時間外手当がつくのかなど、給料制度や福利厚生面の話しは面接の際にしっかりと聞いておくべき事だと思います。

最初の3ヵ月は、仕事内容に加えて職場の空気を読む期間

同じ営業でも、同じ総務でも、同じ経理でも、同じ技術系の業務でも、会社によって社内ルールややり方が違うので、最初の2~3ヶ月ぐらいは会社に貢献すると言うよりかはむしろ、その会社独自のルールを覚える事の方に時間と手間がかかってしまうと思います。

しかし、3ヶ月ぐらい継続して勤務することができれば、その会社独自のルール等にも感覚的に慣れてきますので、あとは自分のペースで仕事を進めていけるようになるはずです。

最初の3ヶ月ぐらいは、業務そのものと会社のルールを覚えるために結構ストレスに感じることもありますが、そこを乗り越えてしまえば、仕事も職場も楽しく感じられるようになると思いますので、転職してスグの時期は、謙虚な姿勢で教えてもらう感覚で仕事を進めていく事をお勧め致します。

大事なことは、入社後スグに後悔するような事が無いようにすること

転職後スグに、

「あちゃー、失敗した」

なんていう事がないように、

何か気になる事があれば面接後でも質問することは可能だと思いますし、その回答をもらってもあまりしっくりこないようであれば、妥協はせずに応募を辞退するという勇気も必要かもしれません。

ただ、そのように転職で妥協をしないようにするにはやはり、いきなり今お勤めの会社を辞めてからの転職活動という事はあまりお勧めできませんし、例えば転職エージェントを活用してその担当の人から紹介先企業の内情をよく聞いてみるなど、方法はいくつもありますので、なるべく効率よく、そしてリスクのない転職活動をされることをお勧めいたします。

特に40代での転職は物理的にも精神的にもリスクを大きく感じてしまうと思います

以下の記事で40代での転職リスクを避ける方法について書いていますが、

40代での転職リスクを避けるために・・・

40代ともなると、子供は中学・高校・大学生ぐらいになって学費はかかりますし、住宅を購入していればそのローン、住宅を購入していなくても毎月の賃料は10万円以上は当たり前でしょうから、やはり収入面での不安や心配が一番大きいのではないでしょうか。

ちなみに私の場合ですと、転職時のリスクよりも転職することによるメリットに重きを置いてきたので、40代になっても3回もの転職を経験してしまいましたが、給料も上がり、以前からやりたい仕事もできるようになったので、結果的には転職してきて良かったと思っています。

仕事面で言いますと、社会人になってからずっと経理総務畑で仕事をしてきているのですが、40歳になる頃から「やっぱり会社は人」と考えるようになり、人事やHR(ヒューマンリソース)の分野の仕事に興味を持つようになり、たまたま今の会社で勤めるようになって2年目に社長から HR(ヒューマンリソース) の業務もやって欲しいとの依頼を受け、幸運にもHR領域の仕事をさせてもらえるようになり、それに合わせて給料も上げて頂きました。

転職が全ての問題を解決してくれるわけではありませんが、リスクを取るかメリットに賭けるかは本人次第ですし、「リスクの先にチャンスあり」という言葉がある通り、挑戦しなければ何も変わらないのも事実ですので、自分が実現したい人生のために、よく考えて判断されることをお勧め致します。

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